林貞年先生が書かれた「催眠術のかけ方」シリーズの第2弾、「さらに成功率アップ!瞬間催眠術もかけられる」と表紙に書かれております。

本作は前作に比べてより、催眠を掘り下げた内容と、高度な技術が分かりやすく書かれています。

それと、瞬間催眠術についても詳しく解説されているのでより高みを目指す方にオススメです。

目次

  1. 催眠術ってどんなもの?
  2. 催眠が起こる理論と歴史
  3. 暗示と催眠術について
  4. 催眠導入の技法
  5. 瞬間催眠術のかけ方
  6. 成功率の高い催眠誘導にはコツがある
  7. 人間的「うつわ」と催眠術

催眠術でなんでもできるのか?

催眠術に興味がある方なら一度は人を自分の思い通りに操れるのか?と思った事があると思います、本書にはそう言った疑問についての解説が載っています。

無意識には生命レベルの防衛本能がある…

催眠術で性犯罪は可能か否か?

催眠術を使い行われた事件の概要と解説などなど分かりやすく載っています

催眠術の理論

催眠術の理論とその歴史を詳しく解説してくれています、歴史を知ればそこからどのように催眠術が発達してきたか、そしてそれを知ることで催眠術を理論的に理解できるようになります。

理解できるという事はどうすれば催眠術をかけることが出来るのかというようにつながってきますのでとても大切な部分だと思いました。

暗示と催眠

本書では催眠術をかける際の暗示についても解説されています、暗示に始まり暗示に終わると書かれているほど暗示は大切なのです、被験者に対する様々な暗示のアプローチや被験者の状態に応じた暗示、良くない暗示文の例題や言葉を使わない非言語暗示などなどを学ぶことが出来ます。

催眠導入の技法

催眠術を行う際にかならず意識しないといけないもの、それは被験者とのラポール形成。

そんな被験者に対する催眠術師としての信頼を勝ち得る様々な技法が解説されています。

振り子テスト、直立後頭テスト、腕移動テスト、体の動揺テスト、腕の浮上テストなどなど様々なラポールテストがイラストと共にやり方を説明してくれています、「どうラポールを形成しようか…」と思っていた方でもこの本通りにすれば間違いないかと思われます。

瞬間催眠術

この本の見出しでもある瞬間催眠術、それについての解説、やり方とうとうが学べます。

瞬間催眠とは?というものから始まり被験者の瞳孔を観察して暗示が入りやすいタイミングの解説、イラスト付きで説明される瞬間催眠術の例や注意点、いちかばちかの瞬間催眠術などもあります

催眠誘導のコツ

催眠術初心者でなかなかかけることが出来ない人、そんな人に良く読んでほしい項目、催眠誘導はただ淡々と言葉を投げかけるのではなくちゃんとしたテクニックやコツがあり、これを行うことで飛躍的に成功率があがるというものです。例えば催眠を行う際のワークポイント、上手い人は作業を単純化しない、被験者が催眠状態に入りやすくなる呼吸法なども解説されています。

まとめ

本書ではワンステップ上の催眠術のテクニックを学びたい方にオススメです、基礎的な催眠術の知識がある人でも実践経験が少なかったり失敗してしまったらどうしよう…といった不安があるのは当然です。

しかし恐れていても始まらないので知識を付け、催眠術のなんたるかを理解できればそれが自信につながり被験者にも自信満々なその姿は自然とラポールの形成に役立ってくれます。

学ぶことは無駄ではありません、ワンランク上の催眠術師になりましょう。