NLPを資格認定スクールで学ばれる際、多くの方が理由として挙げられるものの1つが、「本当の自分を知って、成長していきたい」です。

「自分らしさって何だろう?」

ほとんどの人が一度はこの質問について頭に浮かべたことがあるのではないでしょうか?

自分探しのために海外へ行く、ということも珍しいことではありません。

社会の中での自分の役割がしっくりこない。

その違和感を解消したいが、そもそも自分が何を求めているのかがわからない。

そんな感覚になったとき、もし自分が本当に望んでいることがわかるとしたら、気分はとてもスッキリとしたものになるでしょう。

自分が本当に望んでいるものは、普段自分が意識していない「無意識」の領域に秘められています。

そこにアクセスしていくことで、自分が本当に望んでいることが現れてくるのです。

人間の6つの欲求「シックス・ヒューマン・ニーズ」

「人生で最も後悔していることは何ですか?」

この問いに対する回答にはどんなものが出てくると思いますか?

実際、70歳以上の老人に対して調査を行なったところ、7割の回答が同じだったそうです。

その回答とは「チャレンジしなかったこと」。

できたかできなかったか、頑張ったか手を抜いたかではなく、そもそもやらなかったことを後悔していることが多いのがわかります。

あの時思い切ってやっておけばよかった…。

そんな思いを感じないようにするためには、“自分が本当に望んでいることを見つける”ことが必要です。

チャレンジするためにはとてもエネルギーがいります。

今ある安定を捨てることにもなりかねなく、新しいことを始めるにはストレスがかかってしまうからです。

“自分が本当に望んでいること”は、そのストレスを跳ね返すガソリンとなるのです。

“自分が本当に望んでいること”を知るために非常に効果的な知識の1つが「シックス・ヒューマン・ニーズ」です。

これは、人の根源的な6つの欲求のことを指します。

人の行動は、全てこの6つの欲求を満たすために取られていると言われています。

その6つは以下の通りです。

  1. 安定感…「安定したい」というニーズ
  2. 多様感…「変化が欲しい」というニーズ
  3. 重要感…「認められたい」というニーズ
  4. 愛とつながり…「愛されたい、誰かと繋がりを持ちたい」というニーズ
  5. 成長…「成長したい」というニーズ
  6. 貢献…「何かに貢献したい」というニーズ

「シックス・ヒューマン・ニーズ」は「人間の行動を突き動かしている核とは何かを知るためのツールであり、人間を理解するための強力な武器」となりえます。

これを理解することで、“自分が本当に望んでいること”はもちろん、多くの問題をいとも簡単に解決できるようになる洞察力を得ることができます。

まずは自分自身が、どのニーズを得たいと感じているかを知ることから始めましょう。

自分自身への問いかけが、望みを意識下に導き出す!

では、自分自身の「シックス・ヒューマン・ニーズ」はどうすれば求められるのでしょうか?

それは「質問の仕方」がポイントになります。

自分自身の行動について効果的な質問を行うことで、あなたが今望んでいるニーズを読み解くことができます。

そのためには「何のために?」という質問を、行なったことや行いたくないと思っていることに対して何度も繰り返しぶつけてみましょう。

例えば、

  • 毎朝ランニングをしているのであれば「何のために毎朝ランニングをしているの?」
  • 掃除をしたくてもできないのであれば「何のために自分は掃除をしないの?」
  • 人と喧嘩をしたくないのであれば「何のために喧嘩したくないの?」

などと自分自身に問いかけてみましょう。

ランニングの場合であれば、「健康でいるため」というのがあるかもしれません。

では、「健康でいたいのは何のため?」なのでしょうか?

「家族との時間を大切にしたい」のかもしれませんし、「仕事で認められたい」のかもしれません。「病気の苦しみを味わいたくない」のかもしれませんね。

「家族との時間を大切にしたい」のであれば「愛とつながり」。

「仕事で認められたい」であれば「重要感」。

「病気の苦しみを味わいたくない」は、今のままがいいと思っているのであれば「安定感」ですし、「病気をすることで周りが苦しむ」と思っているのであれば「愛とつながり」のニーズに当たります。

1人につき、2つのニーズが特に強く表れると言われています。

自分の感情が動くことについて「何のため?」という質問を繰り返すことで、あなた自身が「どんな欲求を満たしたいのか?=何を望んでいるのか?」が見えてきます。

出てきた欲求を満たすように行動をしていくことで、本当の自分というのが形作られていくでしょう。

まとめ

「本当の自分を知る」ためには、自分自身に「何のためにそれをしようと思っているの?したくないの?」ということを繰り返し問うことが必要です。

本当の自分は何もしなくても出てくるものではありません。

主体的に探し、考えていくことで見つかります。

「質問」をきっかけとして、自分自身の人生の彩りを増やしてみてはいかがでしょうか?