他の人と話していると、「なんだかこの人は合わないな…」と感じたり、「なんでそういう風に考えるの?」と不快に思ったりした経験はありませんか?
そんなことを通して、ふと気がつくと自分の周りには似ている考えを持った人ばかり。
一緒にいると安心感を感じますが、少し物足りないような気がすることもあるかもしれません。
人は自分と似ている人に対して親しみを感じるので、よく一緒にいるような仲が良い人は、通常考え方に似通ったものがある人であることが多いです。
しかし、自分と似た考えを持つ人は、出会っている全体の20%と言われています。
コミュニケーションに意識を置かず、何も考えずに接していると、10人に2人しか仲良くなることがないのです。
もし、残りの8人の人とも十分なコミュニケーションを取ることができると人と接することの可能性が大きく広がると思いませんか?
そんな時に非常に役に立つのが、NLPの中で、人と接する際の前提として重きを置かれている考え方を念頭に置いておくことです。
NLP流“人と接する時の前提条件“
もしこの前提を完全にインストールした状態でコミュニケーションを行えたとしたら、まず苦手と感じる人がいなくなります。
そして、相手に興味を自然と持って接することができるようになります。
その上で相手からは「なんて話しやすい人なんだ」という印象を持たれるようになります。
そのような効果が得られるNLPの前提となっている考え方とは、
「The map is not the territory.(地図は領土ではありません)」というものです。
「地図=それぞれの人の脳の中身(考え方・感じ方)」です。
自分の考え方や感じ方は、たとえ同じ出来事が他の人にも起こったとしても誰しもが同じように感じるとは限らないということを示しています。
例えば、「犬」を目の前にした時、Aさんは「かわいい」と感じるし、Bさんは「人懐こい」と感じます。Cさんは「構ってやりたい」と感じているかもしれません。
同じ事柄や事実を体験しても、その捉え方や考え方は人によって違ってくるものです。
「他人のことは考えてもわからない」
その前提に立って他者とコミュニケーションを取ることで、「〇〇に関してこの人はどう思うのかな?」という疑問が湧いてきます。
良いコミュニケーションにするための最も必要な感情とは?
それは“興味“です。
親しい相手と接している時、いつの間にか、
- 姿勢や手足の位置・格好
- 動作
- 話し方のリズムやトーン
- 呼吸
- 考え方、価値の基準
- 話題の内容
- その時の感情
などが同じようになっていませんか?
心が通ったコミュニケーションには、お互いのペースが合っていることが条件となります。
そして、相手のことにも心から興味を持ち、自然と相槌を打って、相手の話の内容に対して、いろいろな質問も投げかけていると思います。
このような行動の裏に相手の“興味“を感じるからこそ、良いコミュニケーションを築くことができます。
NLPの共同創始者の1人であるリチャード・バンドラー博士は
「コミュニケーションの9割の情報は『非言語』からであり、1割が意味を持つ言葉である」と言っています。
姿勢や動作、話し方や呼吸といった『非言語』の情報の源である感情に“興味”という色をつけることが良いコミュニケーションを作るコツです。
今すぐできる“興味”の感情を育てるトレーニング法
興味を持っている状態で会話をする時、あなたの頭の中は「相手」のことでいっぱいになります。
その状態でいることが理想的です。
しかし、実際話してみると「相手に焦点を当てる」というのは中々うまくいかないことが多いようです。
「何を話そう…?」という思いにとらわれるせいで、頭の中が「自分」になってしまうから。
そこで、興味の感情を自然と持ってコミュニケーションを取れるようになるためのトレーニングを紹介します。
Step 1. 「〇〇とはあなたにとってどういうものですか?」という質問を5つ作る。
※〇〇=人生、楽しいこと、恥ずかしいこと、など
Step 2. それぞれの質問の自分の答えを作成する。
Step 3. それぞれの質問を3人に答えてもらう。
このトレーニングを通して、「自分と相手は違う」ということが実感できます。
その実感の積み重ねが、他者への興味の感情を育てていきます。
まとめ
良いコミュニケーションを築くためには、「自分と相手とは違う」という信念を持った上で他者と接することで生まれる“興味”の感情が必要です。
その感情が非言語の情報として態度として表れ、それを相手が感覚として受け取ります。
まずは常に“興味”を持って人と話せるようになることから始めましょう。
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