立位後頭法とは?
立位後頭法とは後ろに倒れる誘導で、観念運動を利用した本当に簡単なテストです。
このテストは人によっては少し怖いかもしれません、体に触れるのでその辺りを承諾してもらってから行いましょう。
このテストは非常にかかりが良いです。それもそのはずわざとバランスが後ろにかかるようにして誘導を行うわけですから。
バランスが悪いのを後ろに引っ張られているかのように見せかけるのが大事です。
このテストを行う際、被験者は後ろに倒れてくれば最高ですが術者は後ろについてケガをさせないように注意してください。
立位後頭法のやり方
- 目線を頭ごと斜め40度ほど上へ向けてください(この際、何か目印になる物があると良い。頭を上へ向けるのはバランスを崩すため)
- そのままつま先とかかとをそろえて立ってください(バランスを取りにくくするため)
- では、その状態で後ろに倒れてきてください、ちゃんと支えてるので大丈夫です
- ではもう一度倒れてください。(倒れてきたらそのままもう一回繰り返す。条件付けを利用する為)
- では次は自分で倒れてこなくて結構です。
- 私が3つ数えるとあなたは勝手に倒れてします。後ろにいるので安心してください3、2、1ハイッ!すーーっと倒れてきます
以上になります。立位後倒法は、まず頭を上に向けるのは実際にやってもらうと分かりますが重心が後ろに行きます。
頭は思っているより重いものですからね。そして数回被験者自ら倒れてもらいます。
これは体にこの状態だと倒れてしまうと条件付ける為です。
体が倒れやすい状態にしたら後は術者次第です。最後の6はたたみ掛けるように行うと良いでしょう。
「勝手に倒れてしまう」という暗示をかけ「後ろにいますから安心して下さい」このセリフで後ろに倒れてもケガをしない、安心して倒れられるということを被験者に理解させます。
ケガの恐怖があると誘導にかかってくれませんから。
最後のハイッ!で刺激を与え「すーーっと」で誘導します。
これはかかりやすい人が多いですが中には「こんなの倒れやすいに決まってるじゃないか」という方もいるかもしれません。
そういう時は別のテストを行いましょう。