声が出ない催眠とは?
声が出ない催眠は暗示によって被験者を話せなくする催眠術です。
この暗示は運動支配に分類され、かかり方にも違いがあります。
声が出ない、声を出す気がない、声を出してはいけない気がする、声は出せるが出しにくかった、などです。
この暗示は上手くかかると本当に声が出せなくなってしまうので、どの催眠術にも言えますがかけたら被験者をほったらかしにはせず、責任をもって解除しましょう。
それでは誘導のやり方です。
声が出せない催眠の誘導例
深化法をすでに終えている流れで書いていきます。
- 「目を閉じて下さい」
- 「体の力がすーっと抜けていきます」
- 「3つ数えると目が覚めます」
- 「目が覚めるとどういうわけだか話せなくなります」
- 「話そうとしても話すことができません」
- 「3、2、1ハイッ!」
- 「今話せますか?」
- 「話そうとすればするほど話せなくなります」
- (成功した場合)「3つ数えると催眠が解けます3、2、1ハイッ」
- 「話せますか?」
以上になります。今回の例はいきなり暗示からスタートしましたがもう一工夫して被験者に声帯に意識を持ってもらうのもよいでしょう。
例えば。
- 「喉に手を当てて声を出してください、振動してるでしょう?」
- 「では喉を振動させないようにしてください。」
- 「声が出ないですね?今の感覚を覚えておいてください」
このような感じです、声が出ない状況を一度作り、被験者が声が出なくなる状況を想像しやすくするのです。
この暗示はこれで以上になります。