体を固める催眠とは?


「体を固める催眠術」とてもざっくりとした言い方ですがそれには理由があります。

被験性テストなどで行うカタレプシーと違って、深化法の後に行うカタレプシーは一つの部位が成功すると、同じ要領で体のほとんどの部位を固めることが出来、一つ一つ説明しても煩わしいからです。

それでは本題に入ります、体を固める催眠術とは文字通りそのままの意味です。

手から始まり足や肘、首や口すらも固めてしまいます。

しかもこの催眠はかかる人が多く、被験性が高い人なら深化を行わずにかかる人も居るほどです。

固められた被験者は様々な反応を見せてくれます

  • 動かしたくても力が入らない
  • 動かそうとする気が起きない
  • 動かしてはいけない気がする

等々被験者によって本当に様々です。

この催眠術は一度かかるとその後ほとんどの部位も同じようにできると書きましたが連続して行うことも出来ます。

両腕を伸ばして固定して足を動けなくしてそのまま首を上に向けて…などコンボのように次々と決まると被験者も周りのギャラリーも盛り上がることでしょう。

それではやり方に移っていきます

体が固まる催眠の誘導例

今からの例はすでに深化法を行っているという想定でお願いします。

手を固めるという例を書いていきます

  1. 「目を閉じて手を握って下さい」
  2. 「体の力が抜けていきます」
  3. 「3つ数えると目が覚めます」
  4. 「目が覚めるとどういうわけだか手が固まって動かなくなってしまいます」
  5. 「手を開こうと思えば思うほど固まっていきます」
  6. 「3、2、1ハイッ!手は開きますか?」
  7. 固まっていた場合 「3つ数えると動きます3、2、1、ハイッ!もう動きますね?」

以上です、ここでは手を固めるだけで終わりましたが続けて行うことも出来ます。

例えば先に紹介した催眠で手が固まっている場合

  1. 「手が固まってしまいましたね?」
  2. 「それではもう片方の手も握って下さい」
  3. 「手を握るとどうなるかもうわかりますね?」
  4. 「がちっ!はい、固まっってしまいました」

このようにたたみ掛けるように行うことも出来ます、そしてここまで来る被験者ならさらに固めることも出来ます

両方の手を固めた状態にした後ですと

  1. 「両手が固まってしまいましたね?」
  2. 「では腕を伸ばしてください(術者が直接腕を持ち肘をピン!と伸ばす)」
  3. 「ハイッ!もう動きませんね?」
  4. 「もう片方も(2と同じ要領で)ハイッ!」

このように続けざまに行うことも出来ます。

文章で見ると信じられないかもしれませんが一度催眠にかかって被験性が高まった状態だとこんなにも簡単に誘導できます。

ほとんど被験者の想像力といってもいいでしょう、手が固まってしまった、そのまま肘を伸ばされ「どうなるか分かりますね」この一言だけで自分で想像し暗示にかかってしまうのです。

ここまでかかるようになった被験者は運動支配の催眠術ならほとんどかかってしまうでしょう、術者がその場で思いついたようなものでも反応すると思います、そして感情支配、うまくいけば記憶支配までとんとん拍子で行うことも出来るでしょう。

ここまで来たらあなた腕の見せ所、催眠術にずぶずぶに浸ってもらいましょう。

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