凝視法とは
テレビやショーなどで催眠術師が「五円玉をじーっと見ていると…」などというのを聞いたことありませんか?
これは催眠術でよく使われる凝視法と呼ばれるテクニックです。
例えば裁縫の針に糸を通すとき、じーっと針を見ますね?そうしないとなかなか入らないはず。
人は一点を見つめたときに集中力が上がります、催眠の暗示をかける際、被験者に集中してもらうのは大切なことです。
しかも人はある一点の物を集中してみると視野狭窄(しやきょうさく)と意識狭窄(いしききょうさく)を起こします。
視野狭窄とはトンネルビジョンとも呼ばれていて、視野が狭くなり見つめている対象以外がぼやけてしまい、さらに意識も狭くなっていきます。
そして意識狭窄とは意識の範囲が狭くなることです、どういうことかというと、例えば何かに夢中になったとき、周りの人の声に反応できなかったりしたことはないですか?
凝視法は一点の物に集中させ、視野を狭くし集中力を高め、意識を術者だけに狭め、術者の暗示に集中させるのです。
凝視法の例
さて、凝視法はとても簡単です、暗示文の前に何かを集中してみてもらうだけですから。
例としては
- 「私の目を見てください、見ていると瞬きが増えていきます」
- ライターを付け「この火を見てください、じーっと集中していると…」
- 「手を見てください、見つめているとどんどん固くなって…」
などなど見つめさせることが出来ればオッケーなので暗示をかける際はどんどん活用していきましょう。