名前を忘れる催眠術とは
名前を忘れる催眠術とは被験者が自分の名前を忘れる、言えなくなるという催眠術です
自分の名前を忘れてしまうという普通に考えれば信じられないような現象が起こるので、被験者のみならず周囲の人も驚愕します。
似たような暗示で自分ではなく人や物の名前を忘れる催眠術もありますが、被験者自身の名前という事で難易度はなかなか高いです、ショーとして行う場合、被験性が高そうな人に行いましょう。
それから、この催眠術は記憶支配による暗示で健忘を起こさせる催眠術です、その為に混乱法など独特なテクニックがあり今回の例では一部を紹介します。
名前を忘れる催眠術の誘導例
- ゆっくりと目を閉じてください
- 5,4,3,2,1すーっ…全身の力が抜けていきます頭の中は真っ白です
- 私が3つ数えると目を覚ますことが出来ます
- 次に目を覚ますと貴方は自分の名前を忘れてしまう、名前が思い出せなくなってしまう
- 頭の中で黒板をイメージしてアルファベットのAからZまでを書いていってください
- そうするとあなたは自分の名前を思い出せなくなっていきます
- (ほんの少し間を置いて)今から3つ数えます3,2,1ハイッ!ゆっくりと目を開けて
- 今日は何月何日でしたっけ?
- (被験者がえっと…という反応をした瞬間に被験者の顔の前で手を握りその人の何かを奪うような動作をする)
- 貴方の名前は?思いだそうとすればするほど頭の中から抜けていきます(思い出せなければ成功)
以上になります、この誘導のポイントはまず最初の暗示の後にアルファベットを想像してもらいます。
黒板にアルファベットを書く想像をさせるのはこれは黒板誘導法といい深化法の一つです。
この黒板誘導法は別の物に集中してもらい無意識に暗示を入れるという深化法ですが、今回の誘導では健忘を起こさせる為に行います。
通常、「貴方は名前を忘れてしまう」と言われると自分の名前を意識してしまいがちになりますが、別のことに集中させることでそのことを頭の隅に追いやるのです。
そして引き続き暗示を入れていき、アルファベットをイメージしている被験者に目を開けてもらいます、タイミングは適当でかまいません。
被験者が目を開けてすぐに「今日は何月何日でした?」と聞きますがこれも「えっと…」感を出すためです。
そして被験者が考えた瞬間に顔の前の手を握りながら自分に引き寄せるような、被験者の名前を奪うイメージのジェスチャーを行います。
そして間髪入れずに名前を聞きそのまま追い暗示も入れていきます、これで完了です。
うまく行けば被験者は今日の日付が思い出せないような…おとといの晩御飯は…というようなあの感覚に襲われます、それが名前で起こるのです。
これが名前を忘れる催眠術です、なかなか難易度が高い催眠ですがコレが上手くはまる人は記憶に関する催眠術の成功率が高いのでどんどん試していきましょう。