催眠術を行う上で困った人がいます、それは催眠術を信じていない人。
「催眠術なんてやらせだ」「インチキだ」などと最初から信頼していないこういった人は被験性が低いです。
何故なら催眠術は嘘だと思っているので興味もないですし、かかるわけがないと思い込んでいるからです。
ラポール構築の基本である『催眠に対する興味・関心・欲求』が全くないわけですから持っていくのが大変です。
しかし、こういった人にも有効なラポール構築方法があります。
それは医学的に催眠術はある、と一から説明するものです。
権威性を持たせる
人は権力を持った人、その道の専門家などの話を信じ込んでしまうものです。
例えば同じ人でも白衣を着ているのと普通の私服で同じ医療的なことを説明されたらどちらのいう事を信じると思いますか?
言っていることは同じでも説得力が変わってきます、権威を持った人の話は信じてもらいやすくなるのです。
そして催眠においては催眠療法士や心理学者などと名乗ると被験性がぐんとあがります、単純ですね。
残念ながら日本では催眠術のイメージは最悪です、信じている人も「怖い」「あやつられる」などと言いますし。
信じていない人はTVでありがちな編集されてまるで術者の意のままに被験者が操られているのを見て全く信用してません。
しかし海外では催眠療法は有効だと認められており、外国人に「催眠術師です」というと「お医者さんですか?」と聞いてくる方まで居ます。
そこで、催眠術を信じていない人にまずこう聞きます、「催眠術って元々は医療行為なんだよ」と。
まるで自分が催眠療法士になったように自信満々に話してください、催眠術は海外で治療に使われている旨などを簡単に説明し、また質問します。
「無意識に体が動いたりしたことない?」信号待ちの時に隣の人が動いたらつられて動いてしまう、レモンを想像すると口の中に唾がでる、等々そういった体験を聞き出します。
そして「そういえばあるかも…」と被験者が反応したら「そういう現象を意図的に起こすのが催眠術なんだよ」と言います、催眠術でおきる現象は決して超常現象などではなく、身近なものだと説明するのです。
ここまでくれば催眠術に対してのイメージが少しは変わっているかもしれません、「ほんとにあるのかも…」と少しでも思わせることが出来ればオッケーです。
まとめ
すこしややこしく説明しましたが要は「催眠術はインチキではない」という事を分かりやすく説明することですね
一番手っ取り早い方法はその人の知っている人に催眠術をかけることです、他人だと「どうせサクラ…」などと思われるかもしれませんが、知人がかかっている姿はなかなか衝撃です。
だからショー催眠は大勢の前で行う方がよいのです。
最後に、催眠術を信じていない人に催眠をかけるのはなかなか難しいですしプレッシャーもあります、ですがそこで気弱になってはいけません、自信満々におこなうのもラポール構築になるのです。
失敗しても微妙な空気になるだけ、数をこなし経験を積むのも催眠術師の第一歩です。